大切な記憶を

「あれ?抱き着いてきてくれるんじゃないの?」

「そんなことするか馬鹿っ!」

私は顔を真っ赤にして答える。

「で?何、話って。」

「うん、あのさ。」

「うん。」

私は憐の顔を見つめて、次の言葉を待つ。

「…すわろっか。」

「え、あ、うん。」

(あれ?)

ちょっと拍子抜け。

あれ?あれれ?