「もーやめなよ~二人とも~」

「そーだよ危なーい」

などと声をかけてくるクラスメイトのみんなも、ニコニコの笑顔で私と衣亜の喧嘩を眺めてる。

「見物してないで止めてぇ!」

「えーやだー(笑)」

私の助けの声など知らんぷりでクラスのみんなからは笑いがこぼれる。

(ひ、ひどい…。)

でも、別に本気の戦いじゃないからいっか。

と私は心の中で決めて、再び遊びの喧嘩に没頭した。