大切な記憶を

柔らかい笑顔からは出てきてはいけない言葉を聞いてしまった私は、木漏れ日の中の男の子を見上げた。



すると男の子はまた申し訳なさそうな顔になって、私の頭を撫でた。



「わっ…」



「そんな顔しないで。大丈夫、君に移る病気じゃないから。」



男の子はそう言って、またふんわりと笑った。


私は、そんな彼の顔を見て、つい気になって、また聞いてしまった。




「どんな、病気なの?」




すると彼は大きな木を見上げながら言った。