大切な記憶を

私が少し悲鳴をあげると、憐はストンと私を下ろしてきつく抱きしめてくれた。





私も負けじと抱きしめ返す。




憐の体から、グラウンドの砂の匂いと、たくさんかいたであろう汗の匂い、そして、大好きな憐自身の匂いが混じって私の鼻腔をくすぐった。






私たちは同士に体を離して、どちらともなく再び唇が近づく。




今日、この場で交わした言葉はほとんどなかった。





言葉よりもただ、君に触れたい。それが何よりも勝った。







私たちは、公園の真ん中で抱きしめ合いながら、触れるだけのキスや、ひたすら甘いキスを何回も繰り返した。