大切な記憶を

「ん…んーんー!!!!」





我慢出来なくて唸りのような声を上げて憐の体を強く押すと、やっと唇が離れた。




絡まった視線の先には、意地悪そうに笑った憐がいた。






「やっぱり起きてたろお前。」







「うー…。ばれた…。」




「バレバレだっつーの、ばーか。」





憐へそう言って私のおでこに優しくデコピンをした。



私は、優しくしてくれたからそんなに痛くなかったけど、わざとらしくおでこを抑えて「いったいー!」と言った。




それでも憐は「嘘つくなって。」と言いながら笑った。





かなわないなーと思いながら、私も笑った。