大切な記憶を

外はすっかり薄暗くなり、真っ赤な夕日があたりをほんのり染めていた。




と、



「あ、憐君!」




視衣が声を上げて、視線を視衣からそらすと、大きなカバンを抱えた憐がタオルで顔をふきながら出てきた。