大切な記憶を

そんなことを話しているうちに、会場の時間になって、私は視衣の車椅子を押しながら中に入る。



視衣のことを考慮して、屋根のある席を選んで、活気溢れる会場を見渡す。





「意外と人いるんだね。」




「まあ、引退試合だしー。」



「憐君、頑張って欲しいなー!」


ドキッとした。





視衣の口から憐の名前が出ると、ドキッとする。






そんな不安、意味無いの知ってるのに。