大切な記憶を

そして、そろそろ日が落ちてきた頃。


「あ、そうそう視衣!」


「ん?なぁに?」

私は満面の笑みで言った。


「私ね、今憐と付き合ってるんだ。」


そういったとき、少しだけ視衣の表情が歪んだ気がした。

でも、瞬きと同時に、さっきと変わらない笑顔だった。