大切な記憶を

病院の質素な廊下を抜けて、視衣の病室のドアをノックする。



「視衣?来たよー」


すると、視衣はこっちをみて、包帯とコットンに包まれた顔を綻ばせた。


「いらっしゃい、衣亜!!」



「しばらく来れてなくてごめんねーーー!」



「いいんだよ全然ー!会いたかった!」


怪我だらけでも、変わらない視衣の笑顔。



すこし、安心した。