大切な記憶を

「行くぞ」

憐が私の背中に声をかけて一緒に二階に上がる。

憐は私を部屋に招いて、自分は鞄をぼんと投げておいた。


「てきとーに座ってて。お菓子とお茶持ってくる。」

「え、気使わなくていいよ?!」


「いちおお客さんだし。」

「あ、ありがとう…。」

私は憐の言葉に甘えて、小さなテーブルの前にちょこんと座った。

憐はお菓子とお茶を取りにもう一回1階へ降りていく。