大切な記憶を

「私が視衣の代わりになるよ。視衣のこと好きでしょ?私は憐が好き。今の視衣は憐を忘れてしまっているから、私が視衣の代わりになれば憐も寂しくないし私も幸せ。どう?」

「…。」

私は憐に手を差し伸べて、その手を憐が握るのを待つ。

「私も寒いよ。憐は?寒くない?」