大切な記憶を

「憐のこと忘れる視衣なんて視衣じゃない!同じ姿して同じ声をした偽物だよ!」

「衣亜…」

憐が私の肩を掴んで宥めようとするけど、それも振り払って背を向ける。

「でも…これはこれで好都合かもしれない。」

「…え?」

私はこの時、何か違う私が生まれる気がしていた。