大切な記憶を

病院の構造なんてわかんない。

それでも、ひたすら奥へ、奥へ。

がむしゃらに走ってたどり着いたのは、陽の光も入らないくらい暗い、ただ暗い、ごみ捨て場だった。


小さな個室になっているこの場所には、使われくなったベットや割れた注射器などが無残に置かれている。

こんな不清潔なところが病院にあったんだ。

そんなことをぼんやりと思ったけど、涙でぐちゃぐちゃになった私にはそんなことを考える余裕もなかった。