大切な記憶を

「憐、だよ?視衣の彼氏の憐だよ?!なんで?忘れてないよね?忘れてなんかないよね?!」

私は視衣の肩をつかんで、叫んでしまう。

「思い出してよ!忘れるわけなんかないでしょ?!世界で一番好きな人のこと、忘れるわけがないよね?!ねえ視衣!」

「おい衣亜…」

私を宥めようと肩に触れた憐の手を振り払って、困惑してる表情の視衣を揺さぶる。

「ねえ!今すぐ思い出して!ごめん嘘ついたって言ってよ!視衣!」

「い、痛…っ。」