逆光で少し表情は見えにくかったけど、はっきり見えた。

その子は、私たちの顔を見て、にっこり笑ったの。


「おはよう、衣亜。」


「…っ視衣!」


私は思わず駆け出して、傷だらけの視衣に抱きついた。