大切な記憶を

私たちはカバンをその場になげすて、憐は徐に私の手を掴んで、全速力で走り出した。

廊下で談笑している生徒たちが驚いて私たちを振り返る。

だけど、それももう気にしていられなかった。

大慌てで靴を履き替え、再び手をつないで走り出す。

未だ登校途中の生徒が、私たちを見る。