次の日。

いつもより早めに目が覚めた私は自分の部屋で大きな姿見の前に立ち、制服を整えていた。

首元のリボンを縛り直し、スカート丈をいつもよりも少し短くしてみる。

私はくるりと一回転をして「よし」と言ってから一階に降りる。

「あら、今日は早いのね。」

キッチンで朝ご飯を作っていたお母さんが私の方に振り向き珍しそうに言う。

「目がさめちゃったの。」

「あら、珍し。」

「うるさい~。」

私はお母さんの言葉を受け流し洗面所に向かう。

鏡の前で髪をとかし今日はいつも以上にきれいに髪を縛る。

いつもはポニーテールなのだが、今日は少しおしゃれして低めの二つ縛りをしてみる。

私の少し長めの髪がふわりと揺れる。

(うん。今日はうまく縛れた。)

私は髪をしっかりくしでとかしたあと、冷たい水で顔を洗って目を覚ます。