大切な記憶を

帰りの会。

遅刻してきた私たちが教室に入った瞬間、一気にクラスメイト達に囲まれて、それはそれは大変だった。

あっちこっちから質問攻めの声が飛んできてそれに答えるのにどれだけ時間がかかったか。

しかし今では何とかその声も収まっておとなしく帰りの会が行われている。

私はふと左の窓際の席を見る。

そこだけ、ぽっかりと空いた席がある。