大切な記憶を

先生の言葉に私は続けて言う。

「でも、骨折はどこもしていないそうです。それを考えると、まだ軽い方だと…。」

私も行ってから後悔をする。

こんなこと、言わなきゃよかった。

思わず憐をみる。

しかし憐の表情はさっきと変わっていなかった。

すこしだけ安堵して先生に向き直る。