大切な記憶を

「事故の影響で、左足と両腕を負傷したらしいの。腕は何とか傷は残らないらしいけど、左足は後遺症が残るかもしれないって…。高校は松葉づえか車いす生活になるかもしれないって。」

私は思わず視衣を見る。

腕も足も、布団に隠れて見えないけど、視衣はきっと、今こうして眠っている間でも痛がっているのかな。

痛い痛いって、泣いているのかな。

「それでね…一番重いのが…。」

私の後ろで、視衣のお母さんが話し続ける。