大切な記憶を

「…視衣?」

私は、起きていると思ったのに。

なんで、この子は寝てるんだろう。

私はベットのわきに行って視衣の体を軽く揺する。

「視衣?起きてよ。朝だよ?学校行こう。だからさ、目あけてよ。ねえ。人工呼吸器なんかとってさ、ね、学校行こう。ねぇ、視衣。視衣ってば、ねえねえ…。」

私がいくら声をかけたって、視衣が力なく揺さぶられるだけで、目なんか開けなかった。