大切な記憶を

私はてっきり視衣はベットから起き上がって窓の外を見ているものかと思っていた。

でも、私の目の前にいる視衣は、起き上がってなんかいなくて。

ベットに横たわったまま人工呼吸器を口につけて、右腕にたくさんの電極と一本の点滴針が刺さっていて、頭には黒い髪の毛の上にとっても目立つ真っ白い包帯が巻かれていた。