大切な記憶を

と、一足遅めにほかのみんながやってくる。

「いた!衣亜ちゃん!」

城衣ちゃんが元気よく言うので、私は思わずシーッと口に人差し指を当てて城衣ちゃんの口に自分の手を押し当てる。

城衣ちゃんはここが病院だって気づいたのか、それてもまた何か別な何かに気付いたのかこくこくとうなづく。

私もうなづいてからすっと立ち上がる。