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信崎視衣




私と憐は視衣の病室の前で荒く息をついていた。

私はもう一度ドアの横のネームプレートをみる。

ちゃんと視衣の名前が書いてあった。

「ここ、だね。」

私は息も絶え絶えに憐にいう。

「…ああ。」

憐もうなづく。