大切な記憶を

「…お休み。」

私は小さくつぶやいて自分も横になる。

電気を消して寝ようとスタンドに手を伸ばした時。

「…衣亜ちゃん。」

下から城衣ちやんの声が聞こえた。

「あ、ごめん、起こしちゃった?」

「ううん。」

城衣ちゃんは首を振った。

「お姉ちゃんは?」

不安そうな城衣ちゃんの頭を撫ででて私言った。

「大丈夫。明日には会えるよ。」

私の言葉に、城衣ちゃんは嬉しそうに笑った。