大切な記憶を

しばらくすると、説明を聞き終えたらしい視衣の両親が帰ってきた。

二人の顔には、疲労の色が見える。

「どうだった?」

憐のお母さんが近寄って視衣のお母さんに事情を聴く。

憐のお母さんは何度も深くうなづきながら聞いていた。

やがて、視衣のお母さんが私たちのところに来ていった。

「視衣に会えるのはね、夜が明けてからなのよ。」

「え、何でですか?」

私が聞くと、視衣のお母さんは言った。