大切な記憶を

憐が不意に声を上げた。

「衣亜はもう親に許可もらっていいって言われてんだ。だからいいだろ、ここにいたって。それに…。」

憐は私の頭にポンッと手を置いて行った。

「こいつは視衣の親友だ。一番最初に合わせたいんだ。それに、きっとこいつだって会いたいと思う。だから、頼む。」

憐は言って、自分のお母さんをじっと見つめる。

憐のお母さんはしばらく考えた後、はーっと息をついて言った。

「…わかったわ。でもその代わり、そういったからにはちゃんと視衣ちゃんと会うのよ。わかった?」

私と憐は同時にコクリとうなづいた。