極道娘!

〜響介side〜

お嬢が私にツッコミを入れた瞬間、私は容赦無くお嬢の鳩尾に拳を入れました。
こうでもしないとこの人は静まりませんからね。困ったものです。

因みに私がボケたのはお嬢に隙を作るためです。決して本音を吐いた訳ではありません。決して。


「いつもすまんな。明は部屋に運んでくれ。」

「はい。」


娘にドスを投げられても平然としている組長に言われて、私はお嬢をお姫様抱っこし、お嬢の部屋に向かいました。

男女のこのシチュエーション、普通ならここで男が「なんて軽いやつなんだ」などと思うところでしょう。実際はそんなに軽い事はありません。まあお嬢は比較的軽い方だとは思いますが…

その軽さに比例してるのか、お嬢の無い胸をみてがっかりした私は20歳です。
未だに思春期が続いているようです。