――時は、古代ローマ時代。








―綺麗な緑色の草が多く繁る草原の地表が地響きと共に地底まで裂けるように真っ二つに深く割れて、


その割れ目から蠢き低いうなり声を上げながら地表にゾロゾロと這い出て来たのは暗黒の地獄の世界からやってきた闇の一族・“ゾルビフ”だった。







ゾルビフ、地獄の世界から這い上がってきただけに全身はほぼ骨と言って間違いがないぐらい肉が付いていない、ついていたとしても僅かな腐った肉が少し付いているだけだった。






そして、ゾルビフ一族は皆、穴があいたボロボロの薄汚い黒い布を服がわりに身にまとっている。






血走った大きな目玉がギョロギョロと動く度に不気味さが倍増する。







ゾルビフ一族達の野望は、SPEROと刻まれた不思議な銀の玉を手に入れ、果てしなく広がる宇宙と地球を制覇し全て暗黒の世界に変える事だ――。