見つかる前にとっとと立ち去ろう


そう決めて立ち去ろとしたのだが…。


──パシッ


なんか腕つかまれてて、動けないんですけど。


もう!だれが掴んだんだよ!
と、思い顔を上げると…


『こ、高貴!?』


え、え、えぇぇぇ!?


なんでここにいるの?


さっきまで入り口で女子にかこまれてたじゃん!


「どこ行こうとしてんだ?姫になったんだから、俺等と一緒に屋上行くぞ!」