私だって君に近づきたいよ…?

綾乃side

「はぁ…はぁ…っ」

ついた…。
ギリギリセーフ…


「あやのー!あやのー!」

顔を上げると真奈美が立っていた。

「大丈夫?綾乃どうしたの?」

「ち、ち、遅刻…し、し、しかけた…ぐっぐはぁ。」

真奈美は
え?と言うように首を傾げた。

「何いってるのよ!まだ7:05じゃん?」


私はびっくりした。

と、同時にホッと一息ついた。


「なんだ…走り損したよぉ…」

真奈美はニコッて笑った。

やっぱり、小さい頃から真奈美はしっかりものだなぁ…

私は何の特技もなく、平均な女だった。

それにうってかわって真奈美は天才だから私は小さい頃から比べられてきた。

そんなことを心の中で考えていたら、
電車が来た。

わたしは
ささっと自動販売機でカル○スを買って真奈美と電車に乗った。