彼が残してくれたもの


家までがとても遠く遠く遠く感じた。


やっと家に着いた時には 髪はボサボサで息はあがり 酷い格好だっただろう 。


家に帰ると一目散にスマホを手に取った。

皆にメールを送る。すぐに返信は来ないってわかってる。

でも、ずっとスマホを見つめていた。
それしか出来なかった。


無力だった。