2人の手を取り、強く握りしめた。


大好きだった優しい温もりはもうそこにはなかった。


頬を冷たいものが伝っていく。






「……うっ、ぁぁ……あぁぁぁぁぁ!!!」






これから私はどうすればいい?


帰る場所がなくなっちゃった。


お父さんとお母さんが……







いなくなっちゃった……。







すると、後ろから何かにふわっと抱きしめられた。


優しい香りが私を包む。


顔を見なくても分かった。




「……れ……ん……」




溢れる涙は止まることを知らず、蓮の腕を静かに濡らしていく。


蓮は何かを言うわけでもなく、ずっと、ただ強く抱きしめてくれていた。