角を曲がると、糸が切れたようにその場に崩れ落ちた。


寂しいのか悲しいのか、それすらももう分からない。




「……うっ、あぁ……っく……」




コンクリートに頭を擦りつけて泣いた。




これが最後。


もう泣かない。




ふらつきながら立ち上がり、涙を拭いた。


裏門の所に真っ黒の車が見える。


伝えたかった想いを胸に隠し、私はそれに乗り込んだ。







蓮……大好きだよ。


だからどうか、どうか……







「私のことなんか忘れて。」






遠ざかっていく学校に向かって小さく呟いた。