嘘だ。


そんなに汗かいちゃって。


私のこと、探してくれたんでしょ?


胸がきゅって苦しくなる。




……だめだめ。もうこの気持ちには蓋をしなきゃ。




「授業戻りなよ。二年後響くよ。」


「それはお前もだろ?」


「私はもう関係ないから。」


「……は?」




大きな目を更に見開いて、蓮は私を見つめる。


覚悟はしてたはずなのに、やっぱりキツいなぁ……


あぁ、もう凍らせなきゃ。


想いが溢れてしまわないように、心を氷よりも固く。









「私、学校辞めるから。」