その後、やるべきことを果たした私は、ぼーっと中庭を歩いていた。 グラウンドから聞こえてくる生徒たちの笑い声を聞きながら桜を眺める。 この間までは淡いピンク色だったのに、今では深い緑色に染まっていた。 ……綺麗だな。 絵、描きたいな……。 そんな事を考えていた時だった。 「こんなとこで何やってんだよ。」 大好きな声が鼓膜を震わせた。 もーなんで来ちゃうかな……。 振り向くと、そこには額に汗を滲ませた蓮が立っていた。 「……今授業中だよ?」 「サボリたい気分なんだよ。」