中原さんの口から出た金額に、言葉を失った。
そんな……大金、私どうすれば……。
「なぁに、心配するな。俺達の言う通りにしたら大丈夫だ。」
真っ暗な中から伸びた手が、私の顎をつかむ。
そして、私の耳元で小さな声で囁いた。
「……。」
「……ちょっと待って!!そんなこと、出来るわけないじゃない!!」
「へぇーいいんだ。お前にはもう金も帰る場所もないのに?あーそうだ、あの坊主。なんだっけ、蓮くんだっけ?アイツも連れてこようか。利用できんじゃね?」
「それだけはやめて!!!!」
なんで、どうして蓮を巻き込むの!?
蓮は関係ないじゃない!!
そんなの……絶対に許さない!!
「……わかった。言う通りにする。」
もうこれしか、私に残された道はないんだ。


