そうだそうだ・・・。


クラスが離れたって


中学からの、まぶしいくらいの


友情が、崩れるわけ無い。



新しい教室に入り


新しい自分の席に座る。


すると


茶色のかかったロングヘアの


女の子が


話しかけてくれた。


「初めまして。

友達にならない?」


「えっ!いいの?」


予想もしていなかった誘いに


あたしの胸は高鳴った。


「もちろん。名前は?」


「ひ、柊 茉歩です。」


「可愛い名前ね、私の名前は

佐々木 歩月(ささき ふづき)」


「よろしくお願いします!」


「こちらこそ!中学の時
『ふーちゃん』って呼ばれてたから
よかったら呼んでね」


「ありがとう!
あたしは、あだ名とか無かったので
普通に、『まほ』で!」


「わかったわ。」