滝のように流れ出す涙。
ずっとずっと待っていた人、
ずっとずっと好きだった人…。
葵くんは私の知らないところで病と戦っていたんだ…。
『俺の命は……
あと、1年なんだ……。』
あと1年。
葵くんは1年しか生きれないの?
一緒に過ごせないの?
結婚してくれるって言う約束は?
私を一人だけ置いて行くの?
やっと会えたのにもぅ行っちゃうの?
いやだよ、1人にしないで…。
『あっ…、あお…いくん……。』
その時、温かい何かに包まれた。
私は、葵くんに抱きしめられていた
止まることを知らないかのように流れ出す涙
でもこの温もりは一生忘れない、
そう心に誓った。
『唯奈、泣かないで?』

