雨のち晴れ

「ばちっ」

そんな春菜を和也は叩いた

「俺が、俺がどんな想いで…お前を育ててきたかわかってるか。俺が…どんな想いで…
春菜のこと信じてるよ。大切に思ってるよ」

和也は泣いていた
春菜も泣いていた


春菜は単純にそう思われていたことが嬉しかった

「お父さんごめんね。ごめんね」

そう言った春菜を和也は抱きしめた