「おせーぞ!」
マサはあたしを見るなり、ビーチボールを投げつけてくる。
ギリギリで受け止めたけど、女の子にボール投げつけるって、ひどい扱い!
「凛ちゃーん!こっちこっちー!」
順平くんが手を上げてあたしを呼ぶ。
あたしは渋々ではあるか、濡れないようにソックスを脱いで、みんなの元へ向かう。
「凛ちゃんはビーチバレーできる?」
「やったことない…」
「まじかよ。プールと言ったらビーチバレーだろ」
「マサ、バカか。海と言ったらビーチバレーだから」
「そうなのか!?」
そもそも。ビーチって言ってるじゃん…。
どこにプール要素があるのよ…。
「じゃあ、俺と吹雪。仁と順平とお前で対決な」
ええぇ!?



