南雲くんをチラリと見ると、
「ふーん」
なんか、笑ってた。
怖い、怖すぎるっ!!
二人はそれ以上言うことはなかったけど、謎の恐怖に怯えながら、車は目的地に到着した。
たどり着いたのは、南雲くんのお家。
相変わらず高いマンションだな…。
「この前順平達が言っていただろ?花火をここから見ようって」
「あ、」
そういえば…。
「まだ時間あるし、あいつらもプールで遊んでる」
「へ、へぇ…」
屋上にプールあるとか言ってたね…。
茅野くんはいつの間にかいなくなっていて、理事長はあたし達の先を歩いている。
「あの、」
「ん?」
「…なんでもない」
またここに来ることになるなんて、思ってなかった…。



