「あ、俺もちょっと女の子と電話するから、」
そう言って吹雪くんは順平くんと一緒にエーベーターに乗り込んだ。
え、ちょっと?
あたしを一人にしないでー!?
吹雪くんの女の子との電話って、すぐ終わるのかな…。
「あれ、あいつらは?」
自分の部屋に行っていた南雲くんは、みんながいない状況を見て、あたしに問いかけてくる。
「マサは暴走族、仁くんは練習、順平くんは明日コミケだから早寝するんだって帰って行って、吹雪くんは女の子と電話しにいった…」
「あいつららしいな」
そう言って南雲くんは、ソファーに座ってただ外を眺めている。
「座れば?」
「う、うん…」
南雲くんの目の前のソファーにちょこんと座る。



