マンションのエントラスから高級感溢れていて、大理石の床はもちろんのこと、置物も飾り物も超高級品。
「どう?気に入った?」
「え、っと…」
「気に入ったなら持って帰ってもいいけど」
「遠慮します!」
そう簡単に持ち帰っていいようなものじゃないでしょ、これ!?
それに気にいるもなにも、似たようなものを持って……。
って、ダメ。
下手な反応は見せられない。
「おーい、行くぞ」
エレベーターに6人乗って、たどり着いたのはもちろん最上階。
エレベーターのドアが開いた瞬間、目に飛び込んできたのは、ネグリジェを着た女の人。
ーーって、ええ!?
「もうっ、遅すぎっ!」



