まあ、さすがにあまり動けないし、だるいし、だけど、お姉ちゃんの思う通り、なにもしないと気が滅入るのも確か。
こういう時は仕事してるのが一番何も考えずに済む。
「ねぇ、いつまで入院なのかな」
「まだ入院したばかりですよ」
「でも、ずっとここにいるのもだるいなあ」
「帰っても仕事はさせるなと、旦那様に言われてます」
「わかってるけど…」
安静にしておかないといけないことはわかってる。
だけどジッとしていられるものでもない。
ーーーーー
結局、ずっと書類の整理に追われて、あっという間に時間が過ぎていた。
「お嬢様、休憩にいたしましょう」
「そうね、」
「あと、お客様です」
「誰…?」
まだお昼の時間に、お客さんなんて珍しい。
入口の方にそっと目を向けた。



