「ちょっとあんた達、そんな辛気臭い顔しないでくれる」
夜で静まり返った廊下に響く、蘭さんの声。
「蘭チャン、話は終わったの?」
「終わったわよ。特に問題もなさそうだから容態安定してたら一般病室に移ってもいいって」
「もう大丈夫なの…?」
「弾は貫通してたし、わざとなのか知らないけど急所外してあったらしい。すぐ対応できたこともあって出血量も思ったほど多くはないみたい。まあ、少しは運に恵まれてたってことね」
そうか、それなら少しは安心できるな…。
「それと南雲結衣が帰国次第、父さんが会いたいって。伝えておいて」
「…うん」
「今日は帰りなさい。生きてるんだから、そんなに心配しなくてもいいわよ」
そういう蘭さんは、少し疲れたような雰囲気。
蘭さんもバタバタだったし。



