隣りに居たはずの凛ちゃんが居ないと振り向いた時には遅かった。
凛ちゃんは見知らぬ男と対面していて、その男のそばに居た別の男に拳銃を向けられていた。
その男達がどういう人種なのかは、なんとなく空気でわかった。
理事長達と同じだと。
凛ちゃんはお腹から血が出ていて、意識は朦朧としていた。
騒ぎを聞きつけた3人もきた。
救急車はすぐにきて凛ちゃんは運ばれていった。
『そいつらはどこだっ!?』
暴れそうなマサを仁が抑え、吹雪は凛ちゃんのお姉さんである蘭さんに連絡を入れる。
『相手の目星はついておる。ここはワシらに任せて会長の側に行ってやれ』
『理事長…』
珍しく少し焦っている理事長に言われて、僕たちは病院にきた。
凛ちゃんは緊急手術だった。