別に今まで命が狙われなかった事はない。


曲がりなりにも、あの東雲家の令嬢だし、一応お金持ちだし。



でもまさか、こんな感じで狙われるとは思ってもなかった。



というか、誰が思うか。





静かな校庭に鳴り響いた銃声。





「きゃあああっ」




女子生徒の叫び声。





「逃すなっ…!」



駆けつけてきた警備員達の声。





「だれか、先生を!救急車をっ…!」



周りがざわつく声。





「凛ちゃんっ!」



駆けつけてくる順平くんの声。





手を見れば、真っ赤になっていた。




意識が朦朧としてくると、真っ暗な世界。