なんて思いながら、廊下に出てブラブラしている時だった。
「ーーっ!?」
口を塞がれ、後ろへ体を引っ張られる。
一瞬の出来事だったから、なにが起こったのかわからなくて、思考停止してしまった。
やばいと思って口を塞いでる手を退けようとしても、力に勝てなくて。
「痛っ…!」
思いっきり投げ込まれたのは、トイレの個室。
普通の個室みたいに狭くはなく、それなりの広さがある個室トイレ。
「へぇ、いい女じゃん」
そう言ってあたしを見下すのは、ニヒルに笑う男。
「なにをするのよっ…」
「ふぅん、早々には泣かねぇか」
大柄ではないが、マサくらいの筋肉質のある体格のいい男。
金髪のツーブロで、耳にはいくつものピアス。



