『なら、お前も留学したら?』
お兄ちゃんに電話して文句を言ったら、そう返された。
そんな簡単なことじゃないのに。
お兄ちゃんはバカなのか。
「はぁ…」
「凛様っ!!」
「うわぁ!?」
ボーッとして歩いていたら、思いっきり廊下の壁にぶつかった。
なんてことだ…。
「ちょっと、休むね…」
「わ、わかりましたっ…」
こんな事じゃ仕事に集中出来ない。
総支配人にも何かあれば呼ぶように伝えて、自室に戻る。
ドスッとふかふかのお布団にダイブして、瞼を閉じる。
今日は少し、頭を使いすぎたのかもしれない。
別にあたしは特別青嵐大に行きたいわけでもないから、留学だってしてもいいと思ってる。
だけど、結衣の側にいることは、ダメなんだと思う。



